中村奨成が抱いた危機感
中村奨成が危機感を抱いて今季に臨んでいるいます。
捕手のドラフト指名で初の競合になるほどの逸材だった中村奨成。
高卒の捕手ということもあって、少し時間はかかると思っていたけど、ここまで1軍経験はなし。
鈴木誠也が「僕は3年目にレギュラーを取らないとクビになると思っていた。今の子たちは遅い。そんなことをやっていると消えてしまうよと伝えたい」と直接ではないけど、メッセージを送ったらしい。
これに敏感に反応したのが中村奨成。
プロ2年で1軍経験なしで「危機感を感じている。誠也さんの記事を読んで、僕もやっぱりやらないとやばいという気にもなった。新人捕手も2人入りましたし、さらに負けられない思いが強くなった」と決意を新たにし、悲壮感さえ伝わってきました。
昨年は、故障からスタート。
故障明けから、ウエスタンの試合で、何試合かテレビ中継されたのを見たけど、ようやく大器の片鱗を感じさせ始めたように見えました。
昨秋キャンプでも、打撃は向上しているような情報が伝わってきています。
またスポーツジムの「アスリート」に通い、秋には79キロ弱だった体重も、83キロまで増量に成功。
キャンプでは1キロ絞って、82キロにするそうですが、以前よりパワーがついて天性の長打力に磨きがかかるのではないかと期待しています。
捕手のポジションを勝ち取るというのであれば強肩ぶりを発揮して盗塁阻止率を高めてソフトバンクの甲斐みたいな存在になれば1軍昇格も見えてきます。
ただ、早い1軍昇格が見れるとしたら、彼の打撃力を買われてのことだと思います。
カープに入団して中村奨成に感じた少しの不安
入団した年の5月12日に、BS-TBSの「裸のアスリートⅡ」という番組で、「独占密着!中村奨成18歳」というのが放送されました。
この番組を見て、中村奨成に不安というか心配を感じました。
甲子園での大活躍から大注目されて、捕手初のドラフト競合してカープに入団してきた中村奨成。
その体力テストの中で、新人8選手の中でトップ成績。
特に、持久力のテストでは、カープ歴代トップの数字をたたき出すなどして、とにかく楽しみ一杯でした。
番組の中で、同期の山口と遠藤と食事をするシーンが出ました。
中村奨成がそこで語った言葉です。
「お前らよりは試合に出ているし、誰よりも先に1軍に行く。(同期と)年俸も成績も負けたらむかつく」
これを聞いて、不安と言うか心配になったのです。
そこまで順風満帆にプロ入りしてきて、少し甘い気持ちが見え隠れしているように感じたからです。
それと、山口と遠藤に対して絶対に負けないという言葉は、豊富と言うよりも、少し違う感じに聞こえたのです。
上手く言葉に出来ない心配なんだけど、その心配はここまでは現実となってしまいました。
山口、遠藤は昨季1軍昇格しました。
終盤には、ケムナも1軍昇格を果たし、中村奨成にしたらいよいよ焦りを感じたのではないかと、思います。
その気持ちが、今年の決意につながったと思っています。
今季は、目の色を変えてがむしゃらになっている感じが伝わってきます。
いよいよ、ここからが本当の中村奨成のスタートではないかと感じます。
先の番組で感じた不安と心配は、今季1軍昇格を果たし、歓喜へと変えてくれると期待しています。