原監督が言い放った「FA人的補償は敵」
このところ原監督の言いたい放題が報道されています。
まるで、以前のナベツネさんのような、びっくり発言的なものが多いものですから、ついつい関心持って聞いています。
今回のことの発端は、巨人が今年国内FA宣言をした楽天の美馬投手とロッテの鈴木大地選手の獲得に乗り出すと明らかにしたことを受けてのこと。
二人とも、現在所属しているチームの年俸ランクが上位4~10位以内に入ると見られて、FA制度のランクBにあたり、獲得した球団は旧年俸の60%の金銭か、28人のプロテクト外の選手1人と旧年俸の40%の金銭どちらかを所属の楽天、ロッテに求められることになります。
そこで放たれた「人的補償なんて敵」という発言。
以下は、今回の原監督の言葉です。
「人的補償なんて敵。FAでこっちはお金をたくさん払ってるのに、あれはなんのメリットもない。プロテクト28人なんてふざけてる。これはなくす必要がある。そうしたら、他のチームも参戦すると思う。(補償は)お金だけでね。FAってのは明るいことなのに、それを暗いニュースにさせる。FAで取るっていうのは、野球界全体の活性化。それはマイナスではなくプラス。ルールだから仕方ないって、ルールなんて変えりゃいいんだから。28人なんて、ほんと小さな(プロテクト)枠。資本主義なんだから、きちっとFAに対して手を挙げて、お金も払ってそれで終わりよ。人的補償って犠牲者みたいな名前も悪い。ふざけてるよ」
この言葉に対して、さすがの巨人ファンも素直に聞き入れてない意見も見ました。
はっきりと「他球団のファンも怒るでしょう」とコメントしている方もいらっしゃるみたいで、まさかFAのルールを改正するまでは行かないと思いますけど、このところの原監督の言いたい放題に巨人ファンも一部あきれているのかもしれません。
人的補償選手は本当に暗いニュースになるか
原監督の言葉の中にあった「FAってのは明るいことなのに、それを暗いニュースにさせる」
本当に暗いニュースになっているのでしょうか?
間違いなく昨年オフの内海と長野の人的補償移籍が原因となっていることは確かです。
西武・炭谷選手の人的補償で内海投手が移籍
広島・丸選手の人的補償で長野選手が移籍。
いずれも巨人の選手会長の経験があるベテラン大物選手でしたから、私もかなりびっくりしたプロ野球ファンの一人でした。
28人のプロテクト枠から外した思惑もいろいろあったでしょうが、原監督が批判されることにもなりました。
過去にもFA宣言した選手を獲得に乗り出す巨人はここまで13選手を人的補償で他球団に移籍しています。
はたしてその都度、暗いニュースになっていたかと言えば、そうではないでしょう。
広島は一岡投手を人的補償で獲得してその後の彼の活躍は周知の通りでしょう。
ここ最近でも、DeNAに移籍した平良投手や、ヤクルトの奥村選手活躍は記憶に新しいところです。
慣れ親しんだチームから離れる寂しさはあるけど、心機一転、開花した選手をみれば、原監督の言葉に違和感を覚えずにはいられません。
FA参加しない球団を叩くべきだ
原監督の先の言葉に続く発言が他球団ファンの反発が起きています。
「きちんと手を挙げて、お金を出して、その分の補償も払う。にもかかわらず、その球団を『悪』みたいに言うのがいるのもひどい話。『よくぞ巨人は手を挙げた』と。『FAを滅ぼさないで、いつでも参加してね』と言ってくれるならまだ話は分かる。むしろ参加しない球団を叩くべきだ」
他球団のファンは、巨人がFA参加をするたびに金満球団の動きを批判ともとれる対象にして来ました。
それでも、私の心の中では、自分が贔屓している球団がそれを出来ないやっかみもあって言っているのが本音です。
決して「プロ野球の悪」とまでは思ったこともありませんが、原監督にとっては、いちいち批判されるのがうっとおしかったのでしょう。
やはり、昨年プロテクト枠の批判をされたのが、相当堪えているみたいです。
そして「参加しない球団を叩くべきだ」と聞いて、まるで広島を名指しされているような、いやな気分になったカープファンは私です。
巨人がまるで獲得するような動きなのか
ここまではまるで巨人がFA宣言した美馬投手、鈴木大地選手を獲得するかのような前提でお話ししてきましたが、あくまでも他球団も獲得に名乗りを上げて動いています。
今日現在、獲得に名乗りを上げているのは以下の通りです。
巨人のほか、ロッテ、ヤクルト
ロッテ・鈴木大地選手
巨人のほか、楽天、中日
(2019年11月5日現在)
果たして、巨人がW取りになるのかどうか、ここは静観したいと思います。