もしも菊池が抜けたら
先日(11月19日)、週刊ベースボールON LINEで配信されていた
「もしも菊池が去ったなら。広島のセカンドはどうなる?」を読みました。
菊池が抜けるということは、大きな戦力ダウンというイメージが強いけど、この記事を読んでいると、改めてカープの選手層の厚さ、球団の危機感能力の高さを思い知った気持ちです。
週刊ベースボールの記者さんがいろいろとカープを見続け、取材をして知恵を絞った記事だと思いますが、ファンそれぞれな考えもあります。
そんな思いを私なりに書いてみます。
菊池涼介選手が、ポスティングによるメジャー挑戦にファンは一様に応援しています。
でも、本音はカープの生え抜きでずっといて欲しいと考えているに違いありません。
エリア33とも称されるセカンドの守備は、カープのセカンドを超えて、侍ジャパンのセカンドへ、そして世界も認める2塁手になりました。
そんな名手・菊池選手が抜けるということはディフェンス面で大きな戦力ダウンになりかねません。
その「抜ける」という事実が、まもなく訪れるかも知れないところまで来てしまいました。
カープのセカンドはどうなる?
週刊ベースボールON LINEの記事ではこうです。
3人のショートとは、小園、三好、そして田中広輔。
将来的なことを考えて、小園ショート、田中広輔をセカンドに回すことが理想的
私も、肩がそんなに強くない田中広輔をセカンドに回したらと思うのですが、菊池に比べるとかなり守備力は落ちます。
あと、田中本人が、ショートにこだわった場合、小園とのポジション争いになります。
チームのために、スタメンにこだわるために、セカンドとショートを、二人で分け合えると悩みも少なくなりますが、田中のプライドと小園の将来性がぶつかり合いそうです。
現段階では、守備に定評がある三好選手は、試合終盤の守備固めといった存在でしょう。
打撃面が弱いとは言われていたけど、移籍当初は、選球眼もよく、ファールでよく粘り四球をつかみとる面を見せ、パンチ力も見せてスタンドに放り込んだりと期待以上の働きを見せてくれたけど、夏以降は、あの選球眼もの良さも見られなくなりボール球に手を出し、三振する姿をよく見ました。
このあたりが改善出来れば、左キラーとしての起用も増えてくるはずです。
記者さんは、三好のバッティングを「打力が弱い」という感じの打者ではなく、パンチ力もあり、むしろ1割台に終わるのが不思議なくらいの選手と評価していますが、私には、終盤での打席のイメージが強いです。
今季のセカンドの控えの1番手は曽根でした。
守備もいいし、あの走塁は目を見張るものがあって魅力的ですが、いかんせんバッティングが非力です。
足を生かした嫌らしいバッティングが出来ればいいのですが、彼の強みは、サードなどの出場も多く、外野などもそつなくこなすユーティリティー的な魅力もありますから、セカンドにこだわった起用だけでは終わりません。
田中広輔、小園を脅かす打撃のいい選手の台頭は
記者さんも候補に挙げていましたが、このところ脚光を浴びているのが羽月選手。
曽根に近いタイプと紹介されていますが、守備もそつなくこなし、足も速い(ファームで23盗塁)ので確かに似ていますが、曽根にはない魅力が打撃の良さ。
今季ファームでの打率.300を記録しています。
佐々岡監督に注目されているので、来春のキャンプを1軍からスタートするかもしれません。
三好、曽根と代わるためには、打撃面でのアピールが出来れば、面白い存在になります。
また、この秋季キャンプでセカンド挑戦をしたと言われている堂林。
これは、有事の際の危機管理からだと思いますが、セカンドでまたスタメンの回数増えると嬉しいです。
私は、堂林選手を全力で応援しているからです。
他にも、サードのイメージが強いけど安部、上本、小窪だって、もしかしたらセカンドの穴を狙っているかもしれない。
菊池の2番と言う打順を考えた場合に、2番のタイプ的には安部が最適に見えてくるんだけどなぁ。
安部選手って、送りバントなどの小技は上手い方でしたっけ?
こう話してくると、本当に選手層の厚さが素晴らしいですよね。
新外国人ピレラ選手の存在
今オフ獲得した新外国人選手のピレラ。
今のところ登録は外野手となっていますが、内外野をこなす万能型とスポーツ紙では紹介されていました。
獲得した時には、菊池がメジャーへ行った時のための補強とも言われています。
それを考えると、バッティングが優れた野手候補ということで、セカンドのレギュラー候補は、むしろこのピレラが本命と考えた方がいいのかもしれません。
それにしても、球団の危機感能力の高さを思い知ったと最初に書きましたが、菊池のメジャー移籍を念頭にした戦力補強。
まずは昨季からソフトバンクから曽根、今季、楽天から三好をそれぞれトレードで獲得。
そして、ピレラの獲得とあくなき補強をしているところは素晴らしいと感じています。