岡田投手を救援配置転換へ
佐々岡監督が17日、岡田明丈投手を来季、先発から救援へ配置転換するプランを明かしました。
2年前は12勝をあげたけど、今季はシーズン当初は先発ローテーションでしたが、極度の制球難で2試合先発しただけで、2軍落ち。
その後は、ファームで復活をかけてもがき苦しんだシーズン。
ウエスタンの試合で少しずつ立ち直りを見せて、8月にやっと1軍昇格したものの中継ぎで結果を残せずでした。
そんな岡田投手に注目して、来季の勝ちパターンでのセットアッパー候補として指名した佐々岡監督。
ポストシーズンでのソフトバンクの中継ぎ陣が軒並み150キロ台の投球が出来るパワーピッチャーばかりを見せつけられて、かなり刺激を受けたみたいです。
「他のチームのリリーフを見ても150キロの直球を投げるのが当たり前の中で、やっぱりボールの強い投手を後ろに置きたい」と岡田投手の配置転換プランの考えを明かしました。
今季は、勝利の方程式と言われるパターンを全く組めませんでした。
守護神の中崎がシーズン開幕してから全くぴりっとせず、ついには2軍落ち。
フランスアを守護神に起用するなどしてしのいだけど、8回を務めていた昨季のような絶対的信頼感は得られず失敗も多かったです。
7回8回を任せるはずの一岡投手も不調が続き2軍落ち、ついには1軍に戻ることは出来ませんでした。
菊池保投手の獅子奮迅の活躍もあり、崩壊は免れたけど、あと1枚、2枚が足りませんでした。
来季、そんな弱かった中継ぎに岡田投手が加わることで、かなり後ろに厚みが出てくるようになります。
岡田投手のセットアッパー起用プランは過去にも
先発ローテーションの軸としてのイメージが強い岡田投手ですが、以前にも、このセットアッパーとして起用するプランが上がったことがあります。
昨シーズン、3連覇を果たして、日本シリーズに向けたクライマックスシリーズファイナルでの中継ぎ起用プランが浮上し、先発からセットアッパーへ配置転換されました。
ですから、自身も経験済み。
ましてや、今シーズンも1試合だけ中継ぎ起用されています。
8月14日の対巨人戦、1対4の劣勢の展開で最終回にマウンドに立ち、
結果は1/3投球回、被安打1、与四球2と相変わらずの制球難でマウンドを降りました。
この時の印象は、4月に全くストライクが入らない極度の制球難が改善されていない感じでした。
そんな岡田投手にもかかわらず、佐々岡監督が下したリリーフ転向。
岡田投手自身は「先発でやってきたというのはある。寂しい気持ちはありますけど、新しいことに挑戦できる環境をもらえるのであれば、挑戦していけたらと思います」と力強くコメントしています。
現在は、今の球威を落とさないまま、強い直球をストライクゾーンに投げることに重点を置きつつ、横山1軍投手コーチ指導のもと、直球と同じ腕の振り、同じ握りで曲げるという新スライダーの改良に取り組んでくれています。
岡田投手中継ぎ転向にファン声は
岡田投手に対するファンの見方は2つに分かれています。
2017年の先発ローテーションを守り12勝をあげた姿。
そして今年の4月に1球のストライクも取れないような極度の制球難を見せた姿。
どちらの姿が強く残っているでしょうか?
今のところ、四球連発で中継ぎなんか務まるんだろうかという不安の声をあげているファンが目立ちますが、それでもコメントの最後には、力強い投球で勝ちパターンの一角になれるだろうと期待を込めた言葉も並びます。
私も、不安はいっぱいだけど、期待もいっぱいといったところです。
イメージ的には、今年の菊池保投手みたいな存在感になって欲しいのですが、過去の輝きを秋季キャンプでどれだけ取り戻したのか?
キャンプ前の、フェニックスリーグでは、安定した投球を続けてくれていたことに、来季への希望の光りが見えて来たのではないかと楽しみにしています。