カープの激戦区ポジション捕手の定位置争い
このところカープの捕手のレギュラー争いが激戦区になっています。
少し前までは、石原がレギュラー、會澤が第2捕手。
この2選手が何らかのアクシデントで試合に出られないような時は、かなりの戦力ダウンを強いられました。
ここ最近は、會澤がレギュラー格で、石原がK.ジョンソン先発の時の専属捕手、そして今シーズンは若手投手の登板の時には磯村がマスクをかぶることが多くなりました。
この3選手が全てアクシデントに見舞われるということはほぼないでしょうから、捕手の層の厚さがうかがわれますよね。
この中で、會澤が世界野球プレミア12で輝きました。
最初は、他にマスクを被られることが多かったのですが、徐々に存在感を増し、ついに決勝戦ではフル出場でその大役を果たしました。
結局、プレミア12の大会全8試合中、4試合でスタメンマスクを被り、侍ジャパンの正捕手ともいえる存在になりました。
それだけに、来季は、今季以上に正捕手は会澤の絶対的存在感が高くなると思いますが、カープの選手層はそこまででは終わりません。
打撃センス抜群の坂倉の存在
今季の捕手1軍枠は、ほとんどの試合に、會澤、石原、磯村と3選手が登録されていました。
それに加えて、忘れてはいけないのが、坂倉の存在。
その打撃センスは、ファームでの実績を積み、ようやく今季1軍での出場試合数を増やしました。
2018年シーズン 9試合出場
2019年シーズン 51試合出場
ただ捕手としての起用は、會澤、石原、磯村の実績に押されて3試合の出場のみ。
主に代打での起用がほとんどで、守備は捕手ではなく外野の守備に就くことに終始しました。
(2019年1軍成績) 打率.230 1本塁打 7打点
坂倉は捕手登録の選手ですから、捕手としての出場は諦めていないはず。
単純に出場機会が増えればいいということで、外野手に甘んじていることには満足はしていないはずです。
事実、来季の目標について「捕手として出ること。それに尽きると思います」とコメントを残しています。
捕手としてマスクをかぶるためには、3捕手という高い壁が待ち受けています。
その中でも、會澤が、プレミア12の活躍で、カープの正捕手という位置から、さらに侍ジャパンの捕手として、その存在感は大きなものになりました。
會澤の代名詞は「打てる捕手」
坂倉の打撃センスからすれば、この「打てる捕手」という立ち位置は同じで、大きな目標となります。
その坂倉は、今回の日南秋季キャンプで、紅白戦7試合の成績が21打数12安打、打率.571と打ちまくりました。
あとは、投手のリード面での実績を重ねる必要があります。
そのためにはジレンマが1つ。
1軍枠でマスクをかぶるチャンスは、今のところは少ないはずです。
1軍に帯同していれば、どうしても外野手とか代打の起用が増えて、捕手としての実績を重ねられません。
そうなると、2軍で捕手としての経験を1試合でも多く積み上げた方がいいのか?
キャンプでの打撃成績を見ると、1軍に置いておきたいのが本音です。
今、それくらいカープの捕手の選手層の厚さが凄くて、激戦なんです。